発展 · Unit 82

助動詞 — 過去の推量 (must / may / might / could + have p.p.)

過去のことに対する推量・推測は「助動詞 + have + 過去分詞」の形で表し、助動詞の種類に応じて確信度が変わります。助動詞 + have + 過去分詞 = 過去の推量。

概念の説明

過去のことに対する推量・推測は「助動詞 + have + 過去分詞」の形で表し、助動詞の種類に応じて確信度が変わります助動詞 + have + 過去分詞 = 過去の推量

 

A.  must have p.p. — 強い確信の推量 (きっと〜したはず) 

今の証拠に基づいて過去のことを強く推量するときは must have + 過去分詞を使います。話し手が90%以上確信するときに使い、反対の強い確信「〜したはずがない」は mustn't have ではなく can't have を使います。

状況話し手の推論
窓が濡れているIt must have rained.雨が降ったのは確実
彼が笑っているHe must have heard good news.良い知らせを聞いたはず
彼女が来なかったShe must have been sick.具合が悪かったのは確実
  • The ground is wet. It must have rained last night. (地面が濡れていますね。昨夜雨が降ったに違いありません。)
  • He didn't answer. He must have been busy. (彼は返事をしませんでした。きっと忙しかったはずです。)
  • She looks tired. She must have worked all night. (彼女は疲れているように見えます。一晩中働いたに違いありません。)
  • They must have finished the meeting by now. (彼らは今頃、会議を終えたに違いありません。)

 

B.  may / might / could have p.p. — 弱い推量・可能性 (〜したかもしれない) 

may / might / could + have + 過去分詞は「〜したかもしれない / 〜した可能性がある」という弱い推量・可能性を表します。3つの意味はほぼ同じで、might が少し不確実な感じを与えます。

助動詞確信度意味
may have p.p.弱い推量She may have called while I was out.電話したかもしれない
might have p.p.より不確実He might have forgotten.忘れたかもしれない (より弱い)
could have p.p.可能性They could have taken the wrong train.違う電車に乗った可能性
  • She's not answering. She may have gone out. (彼女は電話に出ません。出かけたかもしれません。)
  • The keys are gone. Someone might have taken them. (鍵がなくなりました。誰かが持って行ったかもしれません。)
  • He's late. He could have missed his flight. (彼は遅れています。飛行機に乗り遅れた可能性があります。)
  • I don't know where she is. She might have left early. (彼女がどこにいるかわかりません。早く帰ったかもしれません。)

 

C.  can't / couldn't have p.p. — 強い否定の推量 (〜したはずがない) 

過去のことが絶対にそんなはずはないと強く否定するときは can't have + 過去分詞または couldn't have + 過去分詞を使います。このとき mustn't have p.p. は使わないという点がよく混乱します。

状況話し手の推論
彼女はそのとき他の場所にいたShe can't have stolen it.盗んだはずがない
昨日話したHe can't have forgotten already.もう忘れたはずがない
30分前に会ったThey couldn't have left yet.まだ出発したはずがない
  • He was with me all day. He can't have taken your bag. (彼は一日中私と一緒にいました。あなたのカバンを持って行ったはずがありません。)
  • She can't have been there. I saw her at the office. (彼女がそこにいたはずがありません。私はオフィスで彼女を見ました。)
  • You couldn't have finished already. It was 40 pages. (もう終わっているはずがありません。40ページもあったのに。)
  • He can't have said that. He's too polite. (彼がそんなことを言ったはずがありません。とても礼儀正しい人です。)

重要ポイント

  1. 1過去の推量は助動詞 + have + 過去分詞で行い、助動詞に応じて確信度が変わります。(例: must have / may have / might have / could have / can't have)
  2. 2must have p.p. は「〜したに違いない」という強い確信、can't have p.p. は「〜したはずがない」という強い否定の確信で、互いに反対のペアです。mustn't have は使いません。
  3. 3may have と might have は意味がほぼ同じですが、might が少し不確実なニュアンスを与えます。
  4. 4could have p.p. は可能性の推量のほかに「〜できたのに(しなかった)」という後悔・残念の意味もあり、文脈で区別します。
  5. 5have は助動詞なので主語に関係なく have のまま維持され、あとには必ず過去分詞が来ます。(X: She must has gone / O: She must have gone)

例文

He must have missed the bus.
彼はきっとバスに乗り遅れたはずです。
The ground is wet. It must have rained last night.
地面が濡れていますね。昨夜雨が降ったに違いありません。
She looks tired. She must have worked all night.
彼女は疲れているように見えます。一晩中働いたに違いありません。
They must have finished the meeting by now.
彼らは今頃、会議を終えたに違いありません。
She may have forgotten our meeting.
彼女は私たちの約束を忘れたかもしれません。
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こんな間違いに注意

She must has forgotten.
She must have forgotten.
He mustn't have taken it.
He can't have taken it.
They might have went home.
They might have gone home.
He must have miss the bus.
He must have missed the bus.
She can't has been there.
She can't have been there.
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